~紅麻(こうま)~
中国の土壌が育んだ生命力の強い植物
紅麻(こうま)はキョウチクトウ科の宿根草の一種です。
アルカリ性土質の荒れ地や砂漠、河川の両岸周辺等の厳しい条件下でもたくましく自生するために、様々な性質・成分を兼ね備えています。
1960年代になってから、本草学的な観点での分類研究を開始、結果“中国高等植物図鑑”に規定され、その薬理作用を認められております。
内病外治(ないびょうがいじ)の優れた特徴
中国医学には、「内病外治」と言う考え方があります。
これは、いわゆる漢方薬が飲んで効くのに対して、身体の外からの刺激、つまり皮膚を通し得られる何かによって身体の中の病気を治す治療方法のことです。
紅麻葉を煤煎してできる「茶」を飲用するのは古来中国より伝わる伝統習慣で、渇きを癒し体調を整え、栄養補給や健康維持に良い飲み物として愛飲されてきました。
更にその茎から生成される“繊維”は、抗菌・防臭・遠赤外線効果があります。
キョウチクトウ(夾竹桃)とは
キョウチクトウ科キョウチクトウ属の種物ですがオレアンドリンという有毒物質を含んでおり花、葉、枝、幹、根、果実などすべてに青酸カリの50倍をこえる毒を持っています。
口に入れると死に至ることもあるほど危険ですので注意が必要です。1975年にはフランスでバーベキューをしていた
7人の男女が死亡するという事故が起きました。
夾竹桃は燃やすと煙に毒が溶け込み、その煙を吸い込むことで中毒症状を引き起こします。
「紅麻」もキョウチクトウと同じく生命力は強いのですが毒性はなく
紅麻繊維について
紅麻(こうま)の茎を叩き糸状にして繊維製品の原料にします。紅麻(こうま)の原草から得られる繊維はわずか3%。
紅麻は、世界唯一の希少繊維です。
天然の抗菌作用
抗菌・防臭をうたった繊維製品は、いまでは珍しくありません。
ただし、それらのほとんどは科学的に抗菌加工したもの。
したがって洗濯の回数が重なれば、効果が徐々に薄れてしまいます。
ところが紅麻の抗菌作用はまったくの天然自然のもの。
繊維自体がその力を持つため、洗濯を重ねても効果が大きく衰えることがありません。
遠赤外線
遠赤外線は、体の表面にとどまらず、体の中まで温めるものです。
だからサーモグラフィーによる試験の画像にみられるように、脱いだあとも温度が下がりにくい、要するに本物に温かさが得られるわけです。
*紅麻繊維を使用したのシャツ着用後のサーモグラフィー熱特性解析*
(人体着用時の背中皮膚部の温熱特性)
紅麻繊維の特徴
着る漢方
遠赤外線効果
天然抗菌作用
体質改善